創さんの 1995 9000CS
ある日
最近手に入れたSAAB9000にゾッコンですぅ!
とおっしゃる御仁からステキなメールを頂いた。
冒頭から
「9000と言えばサーブ乗りの皆様からしましたら「邪道」中の邪道と思われがちだと思いますが、」
核心を突いている。これ以上無い的確な攻撃。ピンポイント・アタック。
「このうすらデカイ「ハズレ」のサーブは発売当初から何故か頭をちらちらよぎる存在でした」
うすらデカイ
ハズレ
ここまで言われてしまうと、反論しようという気さえも起きない。
むしろ、もっともっと言っちゃってお願い!状態になってしまうのは何故だろうか。
所でこの御仁、正に「自動車趣味人」としての王道を着々と歩んでおられる。
「TVRか安い下駄代わりの348tbを考えて」
「80年代後半から90年代前半までは、740、940、960、と VOLVOのエステートばかり何故か乗り継いで居りました」
「ところが本来(少年時代)96と99でノックアウト状態となった記憶が蘇り年間6〜8万キロは田舎では最低走行してしまう事もあり、手当たり次第「サーブ」と言う時期が続きました」
「90年式、900セダンの2ドアのしかも「OPバージョン」のシルバー左、と言うどの様な経緯で一体この様な車が日本に迷い込んだのか意味不明なものを発見したと同時に、人間の方が「着火」してしまい、今度は93年白のコンビクーペを横に置く事となり、」
名車の数々。世はバブルに浮かれし頃、何をするにも湯水のようにジャンジャンカネを使っていたあの時代。
そして
「ある時に、9000CSE(ブルーメタ)とVOLVOのこんどはセダンで960SXと言う変な物を(ソリッド紺)見つけてしまい、この二台も散々ボロに乗り回し、」
ここでようやく9000が登場。しかし今回の主役はこのCSEではない。
「翌年か翌々年に9-5に乗り換えたのが運の尽きでこの車は10,000kmぐらいの物を購入致しましたが、前のオーナーさんが手放した理由が私も直ぐに理解できる代物でした、出来栄えは大変素晴らしい車でしたが、北欧風にバウハウスとは全く違う観点で、プレモダンを感じて乗り継いでいた体にはチト刺激のベクトルが違い過ぎました」
長年数々の北欧車を乗り継いだ「尻」が御主人様、このクルマは少々気色が違う御座いますると進言したのだろうか。
哀れ近代SAABの象徴。
砂漠を彷徨える迷い人の如く、御仁は「じどーしゃ」という、 自身の心を潤す物体に飢えていたのであろうか?
そんな乾いた心に一滴の雫、一筋の光が。
「昔からの「英国車病」の再発と共にサーブの存在など忘却の彼方になっていたその時送られて来た画像に、訳も解らず「それくれ!」と言う事でたどり着いたのがこの車です」
「訳も解らず」
「それくれ!」
清い。
好きな物を手に入れるのに理由など要らない。
ただ「欲しい」と思う気持ちだけあれば十分。
たった一枚の画像で掻き立てられたエンスー魂。
万人の喉の渇きを癒す飲物と同様、自動車趣味人の乾いた心を癒すのは名車でなくてはならないのだ。おぉ名車!何と心地良い響き。
さぁ見てみようではないか!この御仁の心の渇きを癒す 9000を・・・!
・・・
ここで御仁が一言
「イッタイダレガコンナクルマニノッテイタノダロウ」
そ、そう来たか‥
「リモコンロックなどあるわけも無く、」
「ノンターボ、右ハンドル、皮無し、屋根無し(サンルーフ無し)鉄ッチンホイールにロアグレード用のキャップ、しかもマニュアルダイアル式ACにアナログ時計!」
「変な容量の小さな「ユーロバック」と呼ばれるステアリング」
「スカスカで昭和40年代の車の様な時代錯誤のエンジンルーム」
「これが9000か!と思わせるエグゾーストパイプ」
OK OK、もうその辺で勘弁してくれ‥
「この車の場合「赤」がスポーティーでなく、タダのドンくさいやる気の無いファミリーカーと言う風情を醸し出し、」
崇高なる自動車趣味人に泣きは通用しない。
「加えてトドメが」
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最後になりますが
もしかしたら、このような書き方をされてお気を悪くなさる方がいらっしゃるかも‥
私がこのような面白おかしく茶化した書き方をしたのは、何度もメールをやり取りさせて頂いた創さんが
かなり重度の??趣味人だということが伝わってきて、その創さんが外しの外しのチョイスをなさった事に
感銘を?受けたからなのでありまして、
決して笑いものにしてやろうとか、そういう意図は全くありませんので‥
念の為と思いまして、言い訳させて頂きました(笑)。