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smart で Go !

8月の終わりに、社員旅行で北海道は札幌を訪れた。

ひまわり畑

夏休みも結局無かったし、たまには家族サービスも兼ねて思う存分遊んでやろうと決心し、とりあえず2日目は終日フリーの予定だったのでレンタカーでドライブを楽しもうということになった。
出発の数日前にネットでレンタカー選びをしていたのだが、どこを見てもこれと言って乗ってみたいとも思わないクルマのオンパレードの中、なんと以前から興味のあったMCC smartのレンタカーを発見してしまった。
これに決まり!ということで翌日レンタカー屋さんに朝一番で予約の電話を入れ、無事予約をする事が出来た。
初日は軽く市内観光で体を慣らし?2日目の朝にホテル近くのレンタカー屋さんを訪れるとそこにsmartはいた。

以下、普段SAAB9000にしか乗らない人間の目で見たMCC smartのインプレッションである。

MCC Smart 1

MCC Smart 2

○外観
小さい。誰がどう見ても小さいと思うだろう。特に全長などは、9000の4760mmに対してsmartは2540mm!約半分しかない。
小回りが効くことも相まって、いつでも何処でも(はオーバーだが)躊躇せずUターンできるし、駐車スペースに気をつかうこともなく、何処でも好きなところに前からでも後ろからでも停められる。こういうのは小さなクルマの特権なんだと改めて実感したし、なんか快感さえ覚えてしまった。

○室内
ご存知の通りsmartは小さなクルマであるが、人間が2人ゆったり出来る空間と車内後部の小さな荷物置き場はしっかり確保してあり、外観とは裏腹に車内空間が狭いと感じることは普通の感覚では出来ないだろう。要するに結構広い。また、色の使い方やデザインが大胆なので車内にいるだけで楽しい気分になる。
収納についてはどうなのかというと、グローブボックスこそ無い(助手席用エアバッグがある)ものの、小物入れが車内のあちこちに点在しているし、何より嬉しく思ったのはダッシュボード上部がトレイ状になっているおかげでガイドブックやパンフレットなどをボンボン置けることだった。このスペースが幅・奥行きともに結構広いせいもあり、余計に室内空間を広く感じるのだと思った。

○操舵
結構手ごたえのあるハンドリングである。街中ではもう少し軽くてもいいのでは?と思うくらい。硬めにセッティングされた足回りとも相まって高速を走っていても軽くてふにゃふにゃなどということは無いが、120km/hを超えるとハンドルにかなり強めの振動(バイブレーション)が来てとても怖い。もっともこのクルマで100km/h以上出そうなどという気にはならないが。
この操舵感により、街中ではクイックなハンドリングを、高速ではビシッと安定した走りを実現していて、高速域でのレーンチェンジやワインディングなどでも安定して走行することができる。小さな「なり」の割には手ごたえがあって、この点は自分好みでとても良い。

○駆動系
smartの駆動系はトルコンを持たない6速マニュアルモード付きオートマで、システムの名前を「ソフタッチ」という。トルコンを持たないので、停車時のクリープは無い。
多分、SAABのセンソニックやALFA ROMEOのセレスピードなどのようにギアチェンジの時にクラッチのオンオフを自動的に行うシステムなのだと思う。

で、このソフタッチの使い心地なのであるが、はっきり言ってオートマチックモードは最悪だと思った。何がダメなのかと言うと、個体差もあるのだろうが、シフトチェンジ時のショックが半端でなく大きいのである。まるで船に揺られているかの如く、前後にどんぶらこと揺られてしまうのだ。はっきり行って、1速から4速あたりまでが頻繁に切り替わる街中ではこのモードは使えない。いや、使いたくない。どうしてこのようなショックを伴うのか理解に苦しむのだが、この点は最新モデルでは解消されているのであろうか?気になるところである。

そして、もう一つのモードであるマニュアルモードだが、こちらは一転、まともに使うことが出来る。基本的にはアクセルは踏みっぱなしでシフトアップ、シフトダウンを行うことが出来、またシフトチェンジ時のショックがなぜかあまり、伝わってこない。
660ccの小さなエンジンであるからして、本来であればクラッチ付きのマニュアルシフトで目一杯まわして乗るのが正しいのであろうが、クルマの性格上、オートマチックの扱いやすさを優先したのだろう。残念だが、その目論見は完全に外れたという他ないと思うし、素直にマニュアルトランスミッションを用意すればよかったのにと思った。それくらいにヒドいオートマチックモードなのであった。ただ、重ねて言うがマニュアルモードがあるおかげで救われているのは確かである。これを使いこなすことが出来るのならば足として使えると思う。

○シート
サポート性よし。適度なホールド感のあるシートだが、1時間ほど経過したあたりでどうも腰が軽い苦痛を訴え始めた。どういうわけなのだろう、SAABではまず体験したことの無い現象なので、smartのシート特有の現象なのだろう。

○燃費など
今回は札幌から富良野、美瑛を経由し旭川から札幌に帰ってくるという経路で走行距離が約375km、消費した燃料がおよそ18リッターであった。
リッター辺り21km走ったことになる。ちなみに走行パターンは街中は殆ど走らず、高速道路と流れの良い一般道(北海道の、という但し書き付きだが)主体の走行であった。
しかしリッター21kmなんて、9000ではとてもじゃないが考えられない数字である。高速主体ということを差し引いても2〜3倍の差があるのだから。

○アクセルとブレーキ
今回借りたsmartは床からブレーキとアクセルのペダルが生えている、俗に言う「オルガンペダル」タイプのアクセルとブレーキであった。オルガンペダルで有名なのは、やはりポルシェであろうか。そういえばパワートレーンのレイアウトは両車ともRRである。
私はオルガンペダルは初めてだったのだが、少々慣れを要したものの何とか使えたアクセルはともかく、床からかなり高い位置に丸いフットポイントがあるブレーキペダルはとっても使いにくかった。足を浮かさないと踏めないので微妙な力加減が出来ないし、踏んだら踏んだで結構カックンと効くブレーキなのである。今回は殆どブレーキを踏む必要の無いシチュエーションだったから良かったものの、ストップ&ゴーを頻繁に繰り替えす都市部では是非とも改善しなければならない部分だと思った。

今回のドライブは全く土地勘のない場所にも関わらず、生まれて初めて(!)操作したナビの助けもあって予め経てておいたおおよその予定をこなすことが出来た。
なにより良かったのは、ファニーなクルマであっちこっち走っていて、走っているだけで楽しい!と思う忘れかけていた感覚を再び味わえたことだったのかもしれない。また、それは北海道の道路事情によるところも大きいと言うことは言っておかなければならないだろう。どこまでもまっすぐな道、丘の上に適当に線を引いたような曲線を描いて走る道、車の台数が多くなく、数少ないクルマも走行車線をひたひたと走行している高速道路、そのどれもが楽しいドライブには欠かせないものだった。


ところで、ほぼ一日中smartで走っていたにも関わらず、お約束のようにSAABは目の前に現れなかった。ホテルの近くでclassic900を1回見たきりで、実のところ頭の中からS・A・A・Bの4文字は消えかかっていた。ところが...

9000 and Smart

これぞ神の思し召しか??よりによって9000CSが目の前に姿を現したのだ。というか、マイルドセブンの丘の駐車場に先客でいらっしゃっただけなんだけど。
でも、正直嬉しかった。滅多に見られないであろう、9000とsmartの2ショットである。
今回も、通勤特急に引き続いて9000とは関係無い話で恐縮だが、他のクルマに触れてみて自分の9000の見えないところが見えてくるのではないか?と思うと今回のドライブは非常に有意義なものであったということでご勘弁を!

しかし、ここだけの話、出来ることならsmartの首に縄つけて東京に連れて帰ってやりたかったけど、それは無理なのよね〜。

Afternoon

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