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2003年12月17日

おなかいっぱい@西伊豆・堂ヶ島

私は、こう見えても(どう見えるって?)、風呂好き・温泉好きである。その後の冷たいビールはもっと好きかもしれない。
それは私に限った事では無いらしく、同好の諸氏が集まって伊豆の温泉にでも行きましょうかという話で盛り上がったので一泊二日の日程で温泉ツーリングに行って来た。
参加者は、Miyabooさん、evenoscarさん、ametoraさん、TOKIさん、だんきちさん、オリエンタル自動車のささがわさん、2日目のみ参加のkomapさん、そして私の計8人。ささがわさんを除く全員がSAAB900clubのメンバーである。

現地集合 その1

現地集合 その2

出発の日の待ち合わせは10時に東名高速海老名SAであったが、早めに家を出たら予想外に早く着いてしまって、ゆっくり朝飯を食べてのんびりしていたら徐々にメンバーが集まり始めたので、挨拶や近況報告の後に出発した。

レストランの駐車場

沼津在住のevenoscarさんとの待ち合わせ場所、沼津ICに到着すると待ちくたびれたご様子(笑)のevenoscarさんがお出迎え。近くのレストランで昼食をとった。食後は勿論!駐車場でのお互いの車両のチェック、車談義になってしまう。やっぱり実車を目の前にするとこうなるんですよね〜。
ちなみに今回参加した車両は合計7台であるが、その内の3台がMT車という構成である。

レストランを出発後、R414をひたすら南下し河津のループ橋を横Gに耐えつつ廻り下り、河津七滝を散策してみたりした。その後、午前中お仕事をされて職場から電車で来られたささがわさんをピックアップするために伊豆急河津駅へ。長旅で軽くお疲れのご様子の?ささがわさんをピックアップして宿泊先の「保海荘」へと向かった。

保海荘の案内 その1

保海荘の案内 その2

到着後、荷物をとりあえず宿に預けて私のAeroとMiyabooさんのタラデガの2台に皆で便乗して近所の町営風呂、サンセットヒル松崎へと汗を流しに行った。
私のAeroには助手席にametoraさん、後部座席にだんきちさんがお乗りになったのだが、9000初体験のametoraさんは道中「ひろーい」「きれいー」の連発であった。一台如何ですか>ametoraさん

その後は、お待ちかねの?晩御飯。
事前にあまり深く考えていなかったのだが、「海の幸」とはこういうもんじゃ!という気合と迫力が伝わってくるような豪勢な食事であった。
私にとってはとてつもなく豪勢な品の数々だったのだが、宿の人は至ってフツーに淡々と料理を出してくるのだからたまらない。
そして食後は、待ってましたの酒盛りタ いや、SAAB談義ターイムである。各自が持ち寄った酒を堪能しつつ、SAAB話やらネットの話、仕事の話に趣味の話と、皆さん話が上手いもんだから話題が尽きる事が無くて、気が付いたら3時近くなっていて慌てて、お開きとなったのであった。しかしみんな呑むなぁ。

太平洋を望む

太平洋を望む

翌朝も、空を見上げると前日に引き続き雲一つ無い晴天。
宿を後にして、ちょうどいいタイミングで宿の前を通りかかったkomapさんと合流し、前日に一風呂浴びたサンセットヒル松崎の駐車場で車を並べて、青空の下ミーティング&軽い車両点検タイムの開催。
落ち着いた色合いのルマンブルーの1996年型Aeroをじっくりと拝見させて頂いた。
ここで、参加した方々の車の紹介など。

ametora号
ametoraさんの'89 900 Turbo カブリオレ
見ての通り、ホイシュミットのエアロパーツで武装されてます。
オートマフルードを継ぎ足して一安心?!

evenoscar号
evenoscarさんの'94 900Turbo S カブリオレ
お隣のametoraさんのと同じエアロですが、この車、はっきり言って大改造車です。ここまで「やってる」classic900もあまりないかも。

komap号
komapさんの'96 9000Aero
こちらは、OZ Racingの18インチホイールにapロッキードのキャリパーと330mm径のドリルドローター、40mmローダウンという軽モディファイ済み。Aeroのシートにチャイルドシート装着という渋い(笑)一台です。

おーじ号
私の'95 9000Aero
参加車両7台中、もしかしたら唯一の「ツルシ」の一台かも。
先日交換したヘッドユニットの具合がよろしくて今まで車内で聞けなかった音楽なども聴けるようになって満足なのだ。

miyaboo号
Miyabooさんの'91 9000Talladega
今回のイベントの幹事役。お疲れ様でした。
車の方はなにやら機関系にトラブル発生?今後の成り行きに注目しておかんと‥

TOKI号
TOKIさんの'89 900Turbo16S
実はライダーである事が発覚した、いつもおなじみの16S。
入れにくい5速の話、komapさんと盛り上がってましたけど、聞いてるこちらはなんだかとても可笑しかったです。

だんきち号・・?
だんきちさんの'92 900 TurboS カブリオ‥レレ?

これがだんきち号!
こっちが正解!
だんきちさんの'92 900 TurboS カブリオレ
全塗装のパワー炸裂?いつ見てもホントに綺麗な一台ですねえ。
何だかんだ言いながら自分の車は自分で手を入れるぞという姿は良いですね!そうそう、呑みすぎには注意しようね(笑)!

緊急オペ

しばらくして、だんきち号のエンジンルームを覗き込むささがわさんがポツリと一言、「これはマズイ!」
クーラントが通る細いホースの付け根に亀裂が入ってそこから漏れる僅かなクーラントを氏は見逃しませんでした。
放っておくと最悪の場合亀裂部分が断裂してクーラントを吹いてしまうとのことで、急遽応急処置を施す事に。
軍手やら工具やら水やら、各自の車から次々と出てくる救援物資の数々はメンバーシップの証とでもいうのだろうか?それだけ積んでないと不安なんでしょ?などと突っ込む事は許されない(笑)。

ごく短い時間で応急処置は終わり、またしばらくご歓談の後に現地を出発。途中の土産物屋で各自お土産などを購入し、休日の夕方の混雑を尻目に地元のevenoscarさんの先導で抜け道をひた走り、気が付いたら沼津ICに到着していた。
ついた頃にはすっかり日も落ちて、別れには絶好のシチュエーションであったがここは涙をこらえて‥??
再会を約束し、各自家路へと車を走らせたのであった。
こんな簡単で淡々とした文章で私の気持ちが伝えられるはずも無いと思うのだが、毎回オフに参加させて頂く度濃密な時間を過ごす事が出来て私はちょー嬉しいのだ。
こういう時間だったら幾らあってもいい。出来れば9000でもこんなオフが出来たらなぁ、という野心を密かに抱く私なのであった。

富士山

2003年12月08日

苦悩の果てに

ある日、懇意にして頂いているオリエンタル自動車のS氏より一本の電話が入った。

「おーじさん、Aeroの売り物があります。今度見に来ませんか。」
「へぇ〜。どんなあんばいですか。」
「当社のお客様からの委託物件です。」
「・・・・」
「自社で整備していた車両ですし、状態は悪くありません。色は赤。」
「・・・・」
「そうそう、オートマじゃなくってマニュアルなんですよ。」
「へぇ〜(汗)。じゃあ今度行きますね。」

とこんな会話をして、次だったかその次だったかの週末にすっかりピクニック気分で車を見に行った。到着すると、元のオーナー氏より売却を委託されたという1995年式の9000Aeroはピットの中に鎮座しており、とりあえず車両の隅々までじっくりと観察してみた。ぱっと見はボディカラーのせいもあって派手な印象だが、真近で見ると所々にある塗装のハゲや擦り傷などで、あまり綺麗じゃないな‥とその時は正直言ってそう感じた。昔から、赤のAeroなんていったらそりゃもう9000乗りの憧れの一台に間違いないでしょ!!なんて思っていたのだが、非常に冷静にその憧れの一台に向き合っている自分が、そこにいた。なぜこうも冷静なんだろうねえと、自問自答を結構長い時間していたのだが、答えは見つからず‥

aero in pit

そうこうしている内に、試乗に出ましょうというので同乗させてもらい、いつもの試乗コースへS氏がAeroを走らせた。マニュアルシフトのSAABに乗ったのはこれが初めてではないが、やはり、同乗しているだけで力強さを感じる。空いた直線での強めの加速では低い速度から背中が張り付くような感じで、これが高速域までずーっと続くんだよなあきっと!と思わずにはいられなかった。乗り心地についても特に問題は無く、S氏の言う通り状態は悪くないということを体感出来た。

すると、S氏が途中で車を端に寄せて止めた。

「おーじさん、ちょっと乗ってみて下さいよ!」

え゛、自慢じゃないがこのワタシ、マニュアル車の運転は教習所以来殆どしてないし、今日はただ見に来ただけだし、遠慮します〜とビビッテいたらまぁいいからいいからと荷車に載せられる牛のように運転席に着席させられ、テストドライブと相成った。
そうして殆ど嫌々ながら?運転してみたのだが案外、体の方が運転を覚えているもので、マニュアルシフト以外は普段乗っている9000と変わらないという事もあり、結構冷静に運転をする事が出来た。とても短い時間の試乗だったが、まず気が付いた事は車体がアクセルの開閉にダイナミックに反応し、それがとても軽いこと。一言でいうと「キビキビ」としている。
トルクコンバータを介さず、機械的にエンジンの出力を車軸に伝えているということもあるし、数値上のトルクが普段乗っている9000より大きいこともある(AT車の場合、30.0kg-m/1800rpm、MT車の場合は34.9kg-m/1800rpm)のだと思うのだが、まるで2サイクルエンジンのバイクを動かしているようなひらひら感が気持ちよかった。
これはいい‥。
現金なもので、オリエンタル自動車に到着する頃には自分の心にはAeroを手に入れたいという感情が芽生えつつあった。
そんな感情はとりあえず隠しておいて、到着してからもなおピットに止めたAeroをじっと眺め続けていたのだが、自分でも本当に不思議な事にこのAeroにはなんかこう、心にガツンと来るものが無い。フックが無い。以前だったら冗談で済んでいた「SAAB9000 2台体制〜」が現実になる事がそうさせるのか、ある意味夢だった一台が目の前に現実としてあるからなのか、なんなんだろうか。
手に入れられるものならそうしたかったが、こういう気持ちの時に重要な決断をすべきではないと自分に言い聞かせようとしていたのだが心の中の自分がうんと言わない。
なぜか?
一番問題だったのは、このAeroがマニュアルミッション車だということ。ふつーのオートマのAeroだったら「あんま綺麗じゃないねぇ、でもこのシートはやっぱいいねぇ、以上!」でサラっと流したのだが、一説によると日本国内で10数台しかデリバリされていないというマニュアルミッション車ということで、ここでさよならしたら恐らく一生出会え無いのではないか。そう思うと簡単に流せるような車ではなかったのだ。
そうやってうんうん悩んでいる内に、その場の空気が既に「おーじはこのAeroを買うのか、買わないのか?」という流れに変わっていたのでこれはイカンとばかりに、その日はとりあえず考える時間を頂いて、うんうん悩みながら帰宅の途についた。

その日の晩は、手持ちの1995年モデルの9000のディーラーカタログを前にして、かみさんと今日見てきたAeroについての話をしていた。勿論、買っちゃっていいものかどうかについての話である。
そう、既に帰宅中に腹は決まっていたのだ。

買う!
欲しいものは買っちゃう!

これである。買うと決心したあとの問題は「CSをどうするか?」であったが、車検を取ったばかりだし、幸いにもランニングコストが非常に低いので車検が切れるまでは手元に置いておくことにした。ラッキーな事に自宅のすぐそばに駐車場の空きも見つけることが出来た。
さて、肝心の話の内容だが、意外にもあっさりと購入の許可が出た。詳しい話は割愛させて頂くが、よくよく聞いてみたら、この日出かける前に「Aeroを見に行ってくる」と言っていた時点で買う気で行ったのだろうと彼女は思っていたらしい。痛い所を突かれた・・・。とにかく、Aeroを買うことが出来たのは彼女の理解によるところが大きいのであった。

その後、オリエンタル自動車の高橋社長に購入の意志を伝えて数日後、名義変更に必要な書類一式と共に過剰なほどの納車整備を施された真っ赤なAeroが引き渡された。
当のAeroは装着しているホイールが残念な事に純正のスーパーエアロではなく17インチの社外品だったので、引渡しの日に乗っていったCSのエアロホイールと入れ替えてもらった。やはり9000にはこのホイールが似合う。元の姿に戻った?Aeroを見ているとちょっぴり自分の車になったような気がした。その他、CSにつけていたドアバイザーをAeroに付け替えたりした後に、classic900カブリオレを入庫しに来ていたご近所のおーたさんを乗っけて帰宅の途についた。
この日は帰宅途中に雨が降り出すという嫌な天候で、関東地方で震度3くらいの地震が発生し、しかも第三京浜の玉川出口を出てから環八の土支田付近まで殆どの区間が渋滞しているという最悪の納車日和だったのだが、おーたさんと車内で世間話やSAAB話を延々としゃべり続けていたおかげで渋滞もさほど気にならず、心配していた渋滞でのクラッチワークもそれほど苦になることなく自宅までたどり着くことが出来た。

こうして我が手元にやってきたAeroだが、その後は岐阜県高山市へのロングツーリングを1本決めたのみで、殆ど動体保存状態となっている。
彼の地への道のりは遠く険しく、超高速あり峠道あり渋滞ありとバラエティに富んだ道程であったが、Aeroの持つポテンシャルを存分に体感する事が出来てとても充実したツーリングであった。が、それっきり殆ど出庫の気配が無く、正に「実用車は9000CS」「趣味車は9000Aero」を地で行っているという感じなのだが、ここで「乗ること」自体に義務感のようなものを生じてしまうと自分にとってはすんごいプレッシャーとなってしまうので、自分のペースで気楽に付き合って行こうと思っている。

aero outside

aero inside