ケータイ
先日、携帯電話の機種変更をした。
今までの端末は約3年の長きに渡って使ってきたC406Sで、SONYお得意のジョグダイヤルや優れた漢字変換(POBox)など結構使い勝手が良く、特別不満な所があるわけではなかったのだが、小さくて暗い画面、ヘタって持ちが悪くなってきたバッテリーなどを初めとしてネガティブな点が気になるようになってきてしまい、以前から機種変してやろうと企んでいたのをいよいよ実行したと言うわけなのだ。ちなみに数年前から通信キャリアはauである。
機種選びは結構混迷を極めたのだが、最終的には同じSONYだし、一応カメラもついてるし‥という後ろ向きな理由でA1402Sにしようと心に決めて、auショップのお姉さんに「A1402Sのブルーください」と言った所残念な事に在庫が無く、候補の一つであったKYOCERAのA5502Kにしようかとも思ったのだがKYOCERAと言うメーカーに対していまいち信頼出来ないところがあってさてどうしましょう、と途方にくれていたところつい最近発売になったと言うTOSHIBAのA5504Tの存在を思い出し、突発的にこれにしよう!と思って在庫の有無を尋ねた所在庫ありますッ!との事だったのでA5504Tに機種変することにした。
さてこのA5504Tだが、有効画素数100万画素のメガピクセルカメラを搭載していたり、1秒間15フレームのなめらかさで、QVGAサイズ (320×240ドット) ムービーを最大20分撮影可能だったり、miniSDカードに「国語辞書」「英和辞書」「和英辞書」の3種類、合計約11万6千語の辞書を収録していたり、GPSナビだBREWアプリだと前の端末から比べるとまるで軽トラからセルシオの トップグレードに乗り換えたような感じで機能が多すぎて戸惑ってしまったのだが、最大の目玉はBluetoothを装備していることに尽きるだろう。
このBluetoothというのは、プリンタやコンピュータなどBluetoothを搭載した他の機器と無線によってデータ通信を行う仕組みのことである。A5504Tからは撮影した写真をBluetooth搭載プリンタで印刷したりとか、電話帳などのデータをBluetooth搭載コンピュータに送信したり、A5504T自身がワイヤレスのモデムになったりする。更に、面白くてかつ実用的な機能としてBluetoothがサポートする「ハンズフリー会話」機能がこのA5504Tでもサポートされるのだ。
ハンズフリーと言うとインターホンでの会話を思い浮かべて頂ければ結構だが、要するに端末を手にしないで通話出来る機能のことを言う。
ここで思い浮かべるのはよく携帯電話のアクセサリで見かけるイヤホンマイクだが、あれは端末を手にしないで通話出来ることは出来るが発信・受話の操作をするには結局端末を手にする必要があり、純然たるハンズフリーとは言えない。A5504Tでのハンズフリーは公式にはトヨタのG-BOOKというサービスというサービスに対応する機器との接続が保証されているだけであり、これで使うと車載のマイク・スピーカーで通話が行えるようである。
折角新しい端末にした事だし、Bluetoothで遊んでみたい〜、ハンズフリーで遊んでみたぃ〜と購入して数日後にはもう考えていたのだが、公式にサポートするのがG-BOOKのみと言われてもトヨタ車に買い換えるわけにもいかない。そんな事をしたらここが「トヨタ人生劇場」になってしまうではないか。まるで西方演芸のようだ。
閑話休題。
私がなぜハンズフリーにこだわるかというと、賛否両論あるのは承知しているが自動車を運転中の通話の手段としての最善策と考えるからだ。(これについては私の考えを最後に書く)そう、私の場合ハンズフリー=何か物事に集中したい時の通話手段として捉えている。とは言うものの、普段運転する時は通話する事はない(発信しないし、着信してもほったらかし)のだが仲間内でのツーリングの時の連絡手段として運転中に通話することはある。次のインターで降りるのか?誰が着いて来てないぞ、さっきのあの車見た?などなど。そんな場合、往々にして端末を片手に、意識は携帯の向こうに、となってしまいがちで運転に集中など出来るわけも無い。こんなリスクを少しでも避けるために今まではイヤホンマイクを片耳に突っ込んで運転していたのだが、このイヤホンマイクと言う奴、コードが結構邪魔なのである。携帯のストラップとシートベルト、更にコードが脈絡も無く重なり合ってうざったいことこの上なくてどうにかならんものかと思っていたのだが、ここでBluetoothの登場である。
Webでいろいろ探しているとBluetooth対応のヘッドセットが結構販売されている。(といっても海外での話だが‥)Bluetooth対応と言うからには当然無線で音声データのやり取りを行うので邪悪なコードが無くてよろしい。更に、各社競い合うかのようにデザイン度が高く、見ているだけでわくわくしてくるようなカッコいいヘッドセットばかりなのである。
![]() NOKIA HDW-2 |
![]() NOKIA HS-3W |
![]() MOTOROLA HS810 |
![]() SONY-ERICSSON HBH-65 |
日本ではヘッドセットもBluetoothもメジャーな存在ではなく、製品の使い心地などの情報があまり無くある意味出たとこ勝負であったが、日本への商品の発送が可能なショッピングサイトを探し出し、そのサイトで取り扱っている商品の中からJABRA Corporationの
target="_blank">FS258というヘッドセットがなかなかよさげだったので早速注文を実行した。
果たして注文から7日後、はるばるシンガポールから航空便でFS258が到着した。

JABRA FS258製品パッケージ
大きさは150mm×110mm×70mm

FS258の本体。
右端がマイクで、上のカーブの部分を耳たぶに引っ掛けて装着する。薄い青色の豆のような形をした部分がイヤーフォン(マニュアルではMiniGelと表記)。
本体には受話キー、ボリュームキーの2つのキーを備える他、充電する時の端子を備える。
両耳どちらにも装着できるように設計されており、デフォルトでは右耳に装着するようになっている。左耳に装着する場合はイヤーパッドの向きを変えればOK。

クレードルの背面。
クレードル自体を様々な所に固定するためのクリップが付属している。

付属する操作マニュアル。
英語・簡体中国語・繁体中国語・日本語・韓国語・タイ語・マレー語の各国語で操作方法が記述されている。
付属するACアダプタ。
コネクタの形状がBF型のため、日本国内では通常そのままでは使用出来ない。アダプタ自体のスペックはINPUT : 100-240V - 50-60Hz 0.2A OUTPUT : 5-6V Max5Wであるので、形状は別にして使用には差し支えないはず。
BF型から日本のコンセントへ変換するプラグを急遽購入しようやく我が家で使えるようになった。
到着して早速中身のチェックを行った。誤算だったのは、操作マニュアルが各国語で印刷されてり、その中にしっかり日本語による記述があった事だ。この製品はアジア市場向けにリリースされている商品のようで、現時点ではきちんと確認できていないが日本国内に代理店も発足しているようで、メーカーでも日本を巨大な市場として捉えているという事であろう。
FS258には充電式の電池が内蔵されており、使用を開始する前に充電を行う必要がある。充電を行うためには付属のクレードルにFS258をセットするのだが、このクレードルがまた素敵なデザインをしている。FS258の形状にフィットするためだけにデザインされたようなこの割りきり具合が本当に気持ち良い。100円ショップで売っていそうなダサい充電台(クレードルなどと呼ぶに値しない)をつけるA5504Tとは大きな違いである。
充電中のFS258。
充電をする時はこのようにクレードルに本体を差し込むようにしてセットしなければならない。
充電中は本体の青いLEDが点灯し、充電中であることを示している。
これは撮影用に、置時計にクレードルのクリップを挟んでいる状態。
充電が終わったらA5504Tとリンクを張る必要がある。このリンクを張る作業を行うことでFS258とA5504Tが一対一の関係になり、お互いに相手の状態を常に監視するようになる。
基本的にはFS258は電源を入れたらA5504Tから通信開始の要求、つまりA5504Tに着信するまでは待ちの状態でいる事になる。スペック上はこのは待ち受け時間は240時間とのことだ。
A5504Tに着信すると、FS258オリジナルの着信音がイヤホンから聞こえ、着信した事を知らせてくれる。このときFS258のボタンを押せばそのまま電話に出ることが出来、A5504Tの通話ボタンを押せばA5504T自体で電話に出る事が出来る。このときA5504T側で通話デバイスの切り替えキーを押すといつでもFS258による通話に切り替える事が出来るのは便利かもしれない。
FS258を実際に装着すると、本体の形状が耳のカーブに実に巧みにフィットするかを感じる事が出来る。まだ長時間装着した事は無いのだが、本体が23gと非常に軽いためあまり疲れを感じなさそうだ。ただ耳たぶに引っ掛ける関係上、眼鏡との相性はあまり良くないはずなのだが眼鏡使用者の私が装着してみてもそんなに違和感を感じる事は無かった。本体パッケージ写真にもサングラスをかけたモデルがFS258を装着している写真が印刷されている位だから何らかの対処はなされているのだろう。
さて、肝心の通話状況に関してであるが、本格的なテストは行っておらず休みの日に妻を相手に通話テストしてみた結果であるが、双方の通話の中にノイズが入ってくる事があり少々難儀したが、A5504Tとの位置関係なのだろうか、端末を折り畳んだ状態にしてみたり持つ手を変えてみたりしたらノイズがピタッと止み、非常に良好な状態で通話を行う事が出来た。
FS258のマイクの位置がこめかみの辺りにあるのだが、ごく普通の声で会話していて相手方には普通にこちらの声が聞こえていたとの事だ。
これだったら自動車の運転中でも結構いけるのではないか。そう期待させるに十分なFS258とのファーストコンタクトであった。
さて、肝心の使用レポートである。
まずFS258を右耳に装着するか左耳に装着するか?であるが、私のAeroは左ハンドル車であり、助手席に着席している人と会話する事を考えると右耳に装着すると声を聞き取りづらいかな?と思ったので左耳に装着する事にした。そしてA5504T本体であるが、完全なハンズフリーではなく発信の際には端末を手にする必要があるので手元に近い場所、シフトレバー前の物入れに置く事にした。
先に書いたとおり、着信するとA5504TとFS258の両方で着信音が鳴る。勿論A5504T側の着信音は着メロなどを自由に設定する事が出来るが、FS258側の着信音はオリジナルの着信音が1種類あるだけで変更は出来ない。好き嫌いはあるだろうが、結構耳にやさしいメロディだと思う。私は結構好きだ。
通話品質であるが、音質の悪さを感じる事はあまりなかったが、微妙にノイズリダクションがかかっているような感じで、相手の声がくぐもって聞こえる印象を受けた。但しこれはFS258ではなく、auのCDMA自体の問題かもしれないので一概にどうこうは言えないのが難しいところである。また相手によっては活舌良く喋ってくれる人もいてそういう場合は相手の声をくっきり明瞭に聞き取れるわけなので、あまりナーバスになる事はないんじゃないかなと思う。ただしこれは正常に通話が行えた場合の話で、原因がわからないのだが通話を開始すると同時にピーピーガーガーとノイズが入って通話どころではなくなるという現象が発生する事がある。この点については是非改善を期待したい所だ。
また、ヘッドセットの意外な利用法として、電波状況が非常に悪い場所での通話に威力を発揮するという使い方がある。
これは自動車の中ではなく建物の中での事なのだが、A5504Tを手にして、アンテナバーが立っておらず、時々一本立つかどうか?という状態で窓際に移動すると電波状況が良くなるというシチュエーションの時、Bluetoothによって接続されているヘッドセットを使っているならば端末本体は電波状況の良い場所に置いたままで通話が出来ると言う事がわかった。他にも、雨の日に傘をさして、もう一方の手に荷物を持っている場合などにも通話が可能とか、色々と良い使い方が出来る事がわかって何だか得をした気分である。ただ、良い事ばかりではなく決定的に不足している物が一つある。それは端末側でのオートダイアラだ。以前に使用していたNOKIAのNM502iにはオートダイアラに良く似た機能として「ヨベバボタン」という機能が装備されていた。これは予め自分の声で電話帳に登録された番号にボイスタグ(例えば、09012345678に対して「おーじ」などと登録する)を登録し、本体の裏側についているボタンを押して登録したボイスタグの内容を発声すると登録されている電話番号に対してダイヤルを開始するという機能で、普段は使わない機能だったがやはりというか、自動車に乗っているときには凄く重宝していた。余談だが欧州製品は一見、機能が少ないように見えるがこういう気の利いた機能がさりげなくサポートされていたりしてとても好ましく思える。折角のBluetoothを十二分に生かすためにも、是非端末メーカーにはオートダイアラ機能を装備した機種を開発してもらいたいと切に願うばかりである。
「自動車を運転中の通話の手段としての最善策」について
現在道路交通法では、自動車運転中の携帯電話利用について「自動車や原動機付き自転車の運転中に、携帯電話を手で持って通話したり、メールの送信などを行った者に対して5万円以下の罰金を科す」として規制の対象となっているが、全てが取締りの対象とはされていないようである。
しかし同事項については現在法改正の動きがあり、改正案が取り入れられると運転中の同行為を警察官が確認した時点で取締りの対象となるようである。
ここでポイントとなるのは、「携帯電話を手で持って」の部分であり、じゃあイヤホンマイクとか、ハンズフリーならOKなのか、と思われるだろうが、私はそんな風には思わない。実際は同法においてはイヤホンマイク・ヘッドセットの類での通話は改正後も規制の対象とはならないようだが運転者たるもの、運転中は運転に気持ちを集中させていなければならないのが運転者としての義務であるのに、恐らくは車を運転中ではない相手(相手は通話に集中できる状態にあるだろう、ということ)と電話を通じて会話をするということが、どんなにか危険な行為であることか?
勿論これは極論であり、それを言ったら同乗者との会話もラジオを聞くのもカーナビを使うのもジュースを飲むのもタバコを吸うのも全部禁止!になってしまって窮屈な事この上なくなってしまう。同乗者との会話は単調なドライブの中での楽しみになったりするし、音楽を聴きながらのドライブは気持ちをリラックスさせてくれるし、今日ではカーナビ無しのドライブなど考えられない(恥ずかしながらウチの車は2台ともカーナビ無しだが(笑))であろうし、携帯電話だって時として貴重な通信手段、情報伝達手段になりうることもあるのだ。
こういうポジティブな面があるものを一律に禁じてしまうのがどれだけナンセンスか、我々はそれらを使いこなす能力があり、万が一の場合の責任を負うことを保証されて自動車を運転することを許されているのだから携帯電話を使う使わないは自身の判断で決める自由があってしかるべきなのではないだろうか。先に書いたとおり、私は基本的には運転中は携帯を使わない派だが、必要に迫られたらリスクを最小限に押える努力を払った上で、使う。その「努力」がハンズフリーシステムやヘッドセットであるというだけのことだ。









