■作業に使用したものなど

スプレーのり
これが無くては始まらない。といいつつもヘッドライニングを外した後になって近所のホームセンターで購入した。
本当はまひおさんに倣ってコニシのZ−3が欲しかったのだがあいにく在庫がなかったため、棚にあったこの3Mスプレーのり99を購入した。接着力に関しては全く問題ないと思うが、性能をきっちりと引き出すには側面に印刷されているのりの乾燥時間をきっちりと守らないといけないだろう。また、接着力については申し分ないと思うのだが、年数を経た後に接着力がどう変化するかが興味深いところである。

VICTORINOX
クロスを切り抜く際、普通サイズのハサミの刃が大きすぎて入らないような細かい箇所を切り抜くために使用した。
切れ味がとても鋭く、5mm単位で切り進んで行けるため今回の作業ではとても重宝した。
ちなみにこれは特別に用意したものではなく、家の鍵と一緒にいつもキーリングにぶら下げているもの。

その他、スポンジかすを落とす為の乾いた雑巾やスプレーのりを塗布する際に床に敷く新聞紙、クロスを大まかにカットする為の事務用のハサミ、車載工具などを使用した。
特別用意しなければならないものはスプレーのり位なものだろう。

■ヘッドライニングの取り外し

1.ヘッドライニングを外すにあたり、邪魔になる物を外す。
○左右のサンバイザー。ネジ止めされているのでネジを外して取る。
○サンルーフの開口部のトリム。挟まっているだけなので切れ目から指で摘んで取る。br> ○グラブハンドル3つ。ネジ止めされているのでネジを外して取る。
○グラブハンドルの隠し蓋(運転席側)。蓋をマイナスドライバでこじって外し、ベースをネジを外して取る。
○ルームミラー手前のランプのカバー。ネジ1つを外すと取れる。
○車内灯。ヘッドライニングにはめ込まれているだけなので手でこじって取る。
○Cピラークラッシュパッド。
○ボディとヘッドライニングを固定する為のクリップ。左右に2個あり。このクリップがボディに強固に食い込んでおりなかなか外すことが出来ず、あーでもないこーでもないと悩んだ結果、肩の力を抜いて一気に引っこ抜いたら1個はガキッという音と共に外れたのだが、もう一つがガキッという音と共に外れたのは良かったのだが引っかかりの部分が折れてしまった。今回の作業の中で一番悩んだ部分である。

2.邪魔な物が外れたら、ヘッドライニングをいろいろな方向からゆっくりとこじって外れやすくなるようにしておく。ヘッドライニングはボディに接着されている訳ではなく、前後左右部で挟み込まれる事で固定されている為だ。ある程度の所まで来たなと感じたら、一気に、しかし注意深く後部に向かってスライドさせる。この時、強度的に弱いサンルーフ開口部の脇がサポートがなくなったことでしなり、そのままボロリと折れてしまうことがよくあるそうなので注意が必要である。幸いにも9000の場合はハンドル部のカーブなどである程度の強度が出ているようでしっかりとその形を保ち続けていた。
スライドさせて問題がなさそうだったら、そのままゆっくりとテールゲート部からヘッドライニングを出して行く。この時出来れば二人以上で作業を行うのが望ましいのだが、とりあえず一人で行う場合は車内に仰向けになり、腰を支点にして両手両足で大きなヘッドライニングを地道に外に出して行くという寂しい作業を行わなければならない。しかしこんな作業を行う場合にも大きな物を楽に車外に出すことが出来る5ドアの恩恵を十分に授かる私であった。


車外に引きずり出されたヘッドライニング
表面(車内側)

同じく、裏面(ボディ側)

3.元のすっかり汚くなったヘッドライナーを剥がす。淵の部分はホチキスで止められているが構わずヘッドライナーの端っこをどんどん引っ張って剥がして行く。

剥がしたヘッドライナー。こびりついているように見える
茶色の物はクロスのスポンジ層。

ヘッドライナーが剥がされた後のヘッドライニング
こちら側にもスポンジ層が全面にこびりついている。

4.ヘッドライナーが取れたら、ヘッドライニングについたスポンジかすを全て取り去る。
この作業は教科書通り、乾いた雑巾でひたすらごしごしと拭き取るような感じでスポンジかすを取り去って行く。この時あまり力を入れすぎるとヘッドライニング自体を削ってしまうので程々のパワーで作業するのが良い。
風の強い日などはスポンジかすを吸い込まないようにマスクでもしておくと安心だろう。実はこの日は東京に春一番が吹いた日で、舞い上がったスポンジかすをちょっと吸い込んでしまいしばらくの間気分が悪かった。

びっしりと苔のようにこびりついたスポンジ層。触ると
フェルトのような感触。 

試しに、猫様よろしく爪を立ててみた。
真ん中の3本の線がその爪痕。

こびりついたスポンジ層を全て落とした後の
ヘッドライニング。全体的に緑がかっている
がこれがヘッドライニング本来の色である。

■ヘッドライナー貼り付け

1.ヘッドライニングの接着面にこびりついているホコリや除去しきれなかったスポンジかすをエアガンなどで吹き飛ばして表面を綺麗にする。

  2.ヘッドライナー用のクロスをヘッドライニングの上におき、端の方30cm程を捲り上げ、スプレー糊をヘッドライニングに丁寧に吹き付けていく。特に窪みのアールの部分には心持ち多めに吹き付けた。

3.ほんの60秒ほど待ち、捲り上げたヘッドライナー用のクロスを静かに元に戻して手のひら全体を使ってヘッドライニングに貼り付けていく。

4.以下、大体長さにして30cm間隔位で吹き付け・ちょい乾燥・貼り付けを繰り返していく。この段階では端の折り返しの部分まで貼り付けを行わなかった。

  5.貼り付け完了。前のサンバイザーの工程を経てこの工程が終了したところでスプレー糊を一本使い切った。

6.ヘッドライニングにクロスを接着する為ののりしろの部分を残して、不要な部分を大まかにハサミでカットする。

7.グラブハンドルや室内灯、サンバイザーを取り付ける為の穴をカットし、前工程で残したのりしろ部分を折り返してヘッドライナーの裏に接着する。この際、サンルーフの開口部などはクロスを裏に折り返さず、淵に沿ってカットしなければならないので前もってどこをカットするかを覚えておかなければならない。私の場合はというと、そんなものすっかり忘却の彼方であった。
 

 
■ヘッドライナー取り付け

これは、簡単な作業である。なぜなら、取り外す時の逆の作業を行えばいいのであるのだから、難しいことなんて無いのだ。
・・・いざ作業に取り掛かってみて、それは単なる幻想であることが身に染みてわかった。


とりあえず、外す時は一人でなんとか行えたが、取り付けは一人ではまず、いや絶対に無理ではなかろうか。
自分の場合もかみさんの手を借りて、ちょっとずつちょっとずつ車内にヘッドライナーをフィットさせて行かなければならなかった。
フィッティングのコツとしては、BピラーのカバーとCピラークラッシュパッドでヘッドライニングの淵を支持するところをしっかりと行っておけば問題なく行えるはずである。フィッティングが上手く行ったら、サンバイザーやグラブハンドルを元の通りに取り付けてやれば良い。くどいようだが、この作業だけは2人で行うのがベターだ。一人で無理な作業を行って、ヘッドライニングが割れた!なんて事になったら目も当てられないし・・・。

■サンバイザーのクロス張り替え

ヘッドライニングが無くなってボディが剥き出しになった車内を眺めていて気が付いたのだが、ヘッドライニングよりも先にクロスが剥がれ落ちたサンバイザーを何とかしなければならない。ずっと前に軽く見積りをお願いしたことがあるのだが、結構大変なんですよーという答えを軽くもらっていたきり放置していたので良い機会なのでサンバイザーの手当てを行うことにした。
結論としてはサンバイザーを取り外す為には、ガラスハッチを取り外す必要がある。初めての作業で往々にして戸惑ったが、慣れれば1時間ほどあれば行える、ような気がする。

1.ガラスハッチの枠を止めている5つのネジを外す。

2.チルトアップする。

3.ガラスハッチの枠を指でつまみ、20cm程後方にズ、ズッとスライドさせる。

4.ガラスハッチを固定している6つのネジ(トルクス、片側に3つ)を外す。

5.車外からガラスハッチを持ち上げて、安全な場所に置いておく。

6.スライドレールを止めている5つのネジを外し、スライドレールを取り外す。左右2ヶ所。

7.すべり面という、チルトアップを行う際の支持棒のような部品を外す。左右2ヶ所。

  8.ガラスハッチの開閉とチルトの際の上下をカム動作及びスプリングによる前後
スライドによって実行する「カム従動子」をレールから静かに取り外す。左右。

9.小さなガイドで内側のレールに挟まれていたサンバイザーを上から取り外す。

10.サンバイザーのハンドルを止めている2つのネジを外し、ハンドルを外す。


サンバイザーの出し入れを繰り返しているうちに内側(ハンドルと逆側)の端からクロスが剥がれた様子が良く判る。
剥がれた端の方が綺麗に格納されない為、このように しわしわになってしまったというわけ。

裏面には、ざらざらした感触のスポンジ層がかすかに残って いた。
11.古くて汚いクロスを剥がす。ヘッドライナーの時のようなスポンジかすがこびりついていないので、とりあえず手のひらやエアガンなどで表面のホコリなどを取り去る。

12.用意したクロスをサンバイザーに大体あう大きさにカットする。 

13.サンバイザーにスプレー糊を吹き付ける。

14.サンバイザーの端のほうから手で押さえながら、クロスを貼り付けていく。一気にべたんとかぶせてしまうと浮きが出来てしまったりするので必ず端のほうからゆっくりと行うこと。

15.両端のいらない部分と、サンバイザーの前方側の折り返し(いわゆる「のりしろ」) から余る部分をカットする。両端はサンバイザーの端に沿ってカットする。のりしろは出来るだけ長め(20mm程)に確保すること。そうでないと折り返して接着する際に張り付く力を出せずに張り付かないということになってしまうため。折り返し部分もいれて25mm程残しておけばいいだろう。

  16.貼り付けが終わったら、逆の手順でサンルーフを組み上げて、完成!
 
■Aピラークラッシュパッド修復

これは、本来ならば必要の無い作業であったのだが・・・残念なことに自分のミスによって必要な作業になってしまった。
そもそも、ヘッドライニングを外す為にAピラークラッシュパッドを外す必要はなかったのだが、「ひょっとして外すのに邪魔になるんじゃないの?」と思ったので隙間に両手の指を突っ込んでぐりぐりと引っこ抜くような感じで外してみたのだ。するとなんということだ。Aピラークラッシュパッドの端がボキリと折れてしまい助手席の床に落下していったのだ・・・


一部が折れてしまったクラッシュパッドの集合写真

断裂面のアップ

実はこのAピラークラッシュパッド、以前に同じように同じ箇所がボキリと折れてしまい、部品取り車両から剥ぎ取ってきた2代目なのであった。なんとも頼りない2代目である。ちなみに初代の時はドアを強めにバタン!と閉じたらその時点で既に、相当に衰弱していたのであろう、そのショックで同じ箇所がボロリと折れて落下したという壮絶な最期を遂げたのでまぁ、それに比べたら少しは根性があったというかなんと言うか。
で、当のAピラークラッシュパッドであるが非常に、というかバカらしいほどに高い値段の部品であることが見積りを取ったら判明したので、この際自分で修復を行う事にしたのだ。

1.とりあえず、欠片をパズルのように繋ぎ合わせて元通りに出来るかどうかを確認する。

  2.欠片同士、及び欠片と本体を繋ぐ為にどうしたら良いか迷った。 素材をじっくりと眺めていたのだが、切断面同士を接着するだけでは強度的に不安だったので、ペットボトルを小さく切り取った物をツギハギすることにした。予め紙で型紙を作っておき、型紙に沿ってペットボトルを切り抜いた。

  3.欠片同士を合体させて、両方を固定する為に接着剤でペットボトルの切抜きを接着する。念のため、表と裏の2箇所に切抜きを接着した。さながらフランケンシュタインである。

4.なんとも苦しいことに、この部分のクロスも剥がれ落ちてしまっていたのだが、今回この箇所については応急処置で間に合わせることとした。裏側の見えない所にガムテープを貼り付け、作業完了。